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新学期の始まりを待つ新入生のみなさんへ、学生相談室からのメッセージ

2020.04.17


新入生のみなさま

こんにちは。みなさんご入学おめでとうございます。
九州大学キャンパスライフ・健康支援センター学生相談室です。
今年は新型コロナウィルスの感染拡大で、授業の開始などが遅れており、またそのスタートもオンライン講義となり、さまざまな思いをもって新学期の始まりを待っていることと思います。

キャンパスライフ・健康支援センター学生相談室は専門のカウンセラーが皆さんの学生生活に関する相談や心理的相談にのっています。普段は対面で相談を行ったり、ワークショップやグループ活動を実 施していますが、感染拡大下の今は、活動の縮小を余儀なくされ、みなさんに例年おこなっているような十分な直接的なサポートを提供できにくい状況にあります。
そのような中ですが、我々から、新入生のみなさんへのメッセージをお送りします。新型コロナウィルス感染症に関連する心理的反応やストレス対処方法の詳細については、4/14に配信されたメッセージをご参照ください。

1.入学後の修学に不安になっているみなさん
 まずは九州大学のホームページ、自分の所属する学部のホームページをよくチェックして下さい。また、大学からくる電子メールによる連絡は定期的にきちんと見るように習慣づけて下さい。
大学、学部から発信される最新の情報によく注意をしておいて各自しっかり対応して下さい。

2.一人暮らしなど、新生活に不安があるみなさん
・友人や家族と電子メールや電話、あるいはSNSを通じて、連絡をとりましょう。親しい人や信頼している人と会話をしましょう。
・自宅に待機中は健康な生活習慣を維持しましょう.
 -適切な食事(栄養のバランスに気をつける、食べる時間をできるだけ同じにしてリズムを崩さない、良く噛んで味わって食べる、など)
-睡眠(夜更かしせずに、できるだけ決まった時間に就寝する)
-からだを動かす(室内での運動を中心に、もし外出する場合は人と会うのを避けて運動を行う)

3.新型コロナウイルス感染症に関して不安になっているみなさん
感染症の流行がひとたび発生したら、ストレスを感じたり、不安になったりするのは当たり前のことです。
例えば
・病気になることや死ぬことへの恐怖
・病気ではないかと疑われて、世間からバッシング・差別されることへの恐れ
・人との交流が少ない生活によって生じる無力感、倦怠感、孤立感、抑うつ感
・自分が感染するのではないか、あるいは他人に感染させてしまうのではないかというリスクが気になる
などがあるかもしれません。
・テレビニュースやインターネットで新型コロナウイルスの最新の情報を仕入れることは大事ですが、一方でずっとニュースやインターネットで新型コロナウイルス情報に触れ続けていると、気疲れしや すくなります。意識して、見ない時間、触れない時間も持ちましょう。
 
4.メンタルヘルスの課題(精神の病気)をおもちのみなさん
 すでに精神科の病院にかかっているみなさん、何か不安になった方は主治医に相談しましょう。症状が再発しそうなみなさんは、以前かかっていた病院に連絡をとってみましょう。
 不眠や不安、心の不調などでいてもたってもいられない、などの場合は、まずは保護者、信頼できる人に連絡をとって相談しましょう。
保護者と相談したあと、近隣の精神科・クリニック病院などに電話をして受診しましょう。その際は電話で、外来はいつ開いているか、予約はどうやってとったらいいか、どのように受診したらいいかに ついて相談し、その指示にしたがいましょう。

なお、キャンパスライフ・健康支援センターのホームページには、セルフケアの教材をアップロードしていますので、活用して下さい。

参考文献
緊急時のメンタルヘルスと心理社会的サポート (MHPSS)に関する機関間常設委員会(IASC) リファレンス・グループ「新型コロナウイルス流行時のこころのケア ブリーフィング・ノート(暫定版)Version 1.5(日本語版)」  2020年3月 を参考にしました。

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